腰痛持ちでもできる!“反り腰・猫背”を整えるヒンジ&コア入門──安全に効くパーソナルトレーニング術 コメントする / パーソナルトレーニング / By shizuka / 2025年9月16日 はじめに|「腰が怖いから筋トレは無理」…本当にそうでしょうか? 「反り腰で常に腰が張る」「座りっぱなしで腰が重い」「スクワットをすると腰にくる」ーーそんな不安から、筋トレを遠ざけていませんか?結論、正しい動き(ヒンジ)と腹圧=コアが身に着けば、腰を守りながら安全に効果のあるトレーニングは十分に可能です。この記事では、LIFEMAKEが現場で使うヒンジ&コア入門を、やさしく、実用的にまとめました。 腰の負担を左右する3つの鍵 ① ヒップヒンジ(股関節主導):しゃがむ・持ち上げる動作を股関節で引き受け、腰(腰椎)を必要以上に曲げ伸ばししないパターン。ハムストリングスとお尻が主役になります。② 腹圧(プレーシング):お腹を360°で膨らませる空気のコルセット。背骨を内側から支え、反り腰/丸まりの暴走を防ぎます。③ 胸郭・骨盤のポジション:肋骨が上がりっぱなし(胸を張りすぎ)だと反り腰に、骨盤が後傾しすぎると猫背に。肋骨を下げ、骨盤ニュートラルが基本姿勢です。 セルフチェック|あなたの今を確認 ◎壁ヒンジテスト:かかと20cm前に立ち、骨盤を引いてお尻で壁タッチできるか?◎90/90呼吸:仰向けで膝を立て、鼻吸気→口から長く吐き切り、下腹も横腹も膨らむか?◎前屈・後屈の差:前に倒すと腰が痛い/反ると痛い、どちらが強い?1つでも詰まるなら、動作の下ごしらえから始めましょう。 LIFEMAKE式ヒンジ&コアウォームアップ(5-7分) 肋骨を下げ、吐き切りで腹圧スイッチON!① ヒップヒンジ壁タッチ(15回):背中はフラット、お尻は真後ろ。膝は軽く曲げる程度。② キャット&ドッグ+胸椎ツイスト(各8回):背骨の極端を体験→ニュートラルを見つける。③ グルートブリッジ(12回):かかと真下、最上点2秒キープ。臀筋の感覚づくり。 メイン:腰を守るための安全に効く5種目 1. ヒンジ(ルーマニアンデッドリフト/ダンベル)・10回×3 | テンポ 3-1-1・すねは垂直 / バー(ダンベル)は脚に沿わせる / ハムストリングス(太もも裏)の心地よい張りで止める。2. ゴブレットスクワット(軽め)・10~12回×3 | 胸は斜め前・お尻は真後ろ・腹圧を先に作り、ボトムで1秒ポーズ→反動を切る。3. バードドッグ(ローイングバリアント)・左右10回×2 | 背骨は卓上のまま・対角線を伸ばし、肘を引く→背中と体幹の連動を学習。4. パロフプレス(アンチローテーション)・12回×2 | チューブ・体をひねられそうになる力に耐える。腰のねじれ不安を減らす。5. ヒップスラスト or ヒップリフト(体重~軽負荷)・12回×3・顎を軽く引き、肋骨を下げたままお尻を最上点2秒。腰反りで押し上げない。※目安強度はRIR(余力)2~3。「あと2回いける」で止めるのが腰にやさしい基準です。 痛みスイッチを入れないためのフォーム合図 ・吸って準備→吐きながら力を入れる(腹圧が抜けない)・肋骨は下げる/おへそを背骨に近づけすぎない(つぶしすぎNG)・お尻で動きを止める(腰で反動を受けない)・範囲は心地よい張り、まで。(鋭い痛みは即中断・修正) デスクワーク勢の1分リセット3本柱(1日2~3回) ① 立ち上がりヒップヒンジ×8回:座面から立つ → お尻を後ろ → また座る。※骨盤で動く練習② かかと合わせ呼吸(5呼吸):かかとを合わせ、肋骨を下げる意識で吐き切る。腰の緊張をオフ。③ 立位キャット(8回):壁に手をつき、背中を丸める / 伸ばす。胸椎の可動域を戻す。 やってはいけないの目安 ・反ると鋭い痛みが走る種目(背中反らせ押し上げるブリッジなど)・ボトムで反動を使う深いスクワット(反動=腰で受けやすい)・疲労で腹圧が入らないのに重量だけを上げ続ける※痛みが強い / 広がる場合は医療機関を推奨。トレーニングは無痛~違和感軽度の範囲で。 まとめ|守りながら鍛えるが、一番の近道 ・腰を守る鍵はヒンジ×腹圧×ニュートラル・テンポとキープで軽い負荷でも深く効かせる・4週間の微修正で、腰の不安が自信に変わる「腰が怖いから…」は、正しく学べば武器になります。LIFEMAKEが、あなたの腰に寄り添うパーソナルトレーニングで、痛みのなく効果のあるカラダつくりをデザインします。