生理周期に合わせた“ムリしない”トレーニング計画──女性のためのサイクルベースド・フィットネス コメントする / パーソナルトレーニング / By shizuka / 2025年8月22日 はじめに|同じメニューが毎週つらいのは、あなたのせいじゃない 「先週はできた重さが今日は上がらない」「むくみやだるさでやる気が出ない」ーーそれ、生理周期によるコンディション変化が理由かもしれません。女性の体は、ホルモンの波で得意な週・頑張りすぎない週がはっきり分かれます。だからこそ、周期に合わせてメニューを柔軟に切り替えるサイクルベースド・フィットネスが効果的。LIFEMAKEは「無理をしないのにちゃんと進む」設計で、長く続けられるボディメイクを支えます。 生理周期がパフォーマンスに与える影響 月経期(Day1~5頃)|体温低め・エネルギー控えめ 出血に伴う疲労感、腹部違和感。低強度・回復重視が基本。 卵胞期(Day6~12頃)|調子が上向き、学習効率も良好 フォーム習得・筋力ベースづくりに最適。漸進的に負荷UP。 排卵期(Day13~16頃)|瞬発・パワーが出やすい 短時間の高強度で伸びを作るチャンス。関節保護は入念に。 黄体期(Day17~28頃)|体温上昇・むくみやすい 主観的きるさを指標に強度の微調整を。体幹・呼吸・巡りを整える。 サイクル別トレーニングの具体例 月経期:整える・ほどく(回復フェーズ) モビリティ:キャット&カウ、胸郭回旋、股関節ほぐし(各40秒×2)体幹低強度:デッドバグ/ブリージングプランク(20~30秒×2)軽い下半身:グルートブリッジ(12回×2)NG目安:反復的なジャンプ、高重量・息止め⚠️目的:痛みや倦怠感に寄り添いながら、活動をゼロにしない。循環を促し、次期への橋渡し。 卵胞期:学ぶ・積み上げる(ベース構築) ビッグ3フォーム習得:スクワット10~12回×3、ベンチ(or腕立て)8~10回×3、ヒンジ8回×3補助:ラットプル/ヒップスラスト各12回×2心肺:バイクインターバル(40秒ON/20秒OFF×6)⚠️目的:可動域を広げ、効かせ方を神経系に刻む。ここで覚えたフォームが全期間の土台。 排卵期:伸ばす・記録を作る(ピーク活用) パワー:ケトルベルスイング15回×3、メディシンボールスラム10回×3強度:ビッグ3で1~2.5kgだけ更新(安全最優先)補強:体幹アンチローテーション(パロスプレス15×2)⚠️目的:短期間で質を上げるスパイク。やりすぎず、成功体験を刻む。 黄体期:整える・備える(コンディション優先) 循環×姿勢:ウォーキング20分+Y/T/Wレイズ各15回むくみ対策:カーフレイズ20回×3、ヒップオープナー各30秒代替メニュー(しんどい日):ピラティス系コア、骨盤底筋ドリル⚠️目的:体温上昇・睡眠質の揺らぎを受け流す。続けること>追い込むこと サイクル別・食事とリカバリーの要点 <月経期|鉄・水分・温活>・赤身肉 / レバー / 小松菜+ビタミンCで吸収率UP・40℃の入浴10~15分、白湯で循環を促進<卵胞期|タンパク質×炭水化物で合成を後押し>・体重×1.5gのタンパク質、トレ前後に白米&果物でグリコーゲン補給・カルシウム、マグネシウムで筋収縮をサポート<卵胞期|抗炎症&関節ケア>・オメガ3(青魚 / 亜麻仁油)、色の濃い野菜・セッション後はストレッチ+軽いアイシングで関節保護<黄体期|むくみ対策&睡眠ファースト>・カリウム(バナナ・ほうれん草) / マグネシウム(ナッツ・カカオ)・夜はカフェイン控えめ、就寝前ブリージング5分 揺らぎと上手に付き合うためのセルフマネジメント ① トラッキングを感覚で残すアプリに日々のきつさ・睡眠・むくみを1行で記録。数週間で自分の波が見えてくる。② ルールは選択肢で持つ「今日はしんどい=休む」ではなく、A:低強度、B:ウォーク、C:ストレッチの3択ルールで継続を死守③ きつさは卵胞~排卵期に寄せる大きな挑戦は波の上り坂で。月経・黄体期は土台を守る意識で まとめ|周期に合わせるは、サボることじゃない。賢く進む戦略です ・同じ体は1日として存在しない。だからこそ設計で勝つ・卵胞~排卵期で伸び、月経・黄体期で整える・ルールは頑張るためではなく、やめないためにある生理周期に寄り添う事で、トレーニングはもっとやさしく、強く、長く続けられます。LIFEMAKEが、あなたの波に合わせて伴走します。 執筆者 小林寛史 大手パーソナルトレーニングジムで勤務後に独立。岐阜市、本巣市、各務原市、羽島市でダイエット専門のパーソナルトレーニングジム「LIFEMAKE」を経営しています。パーソナルジムと聞くと「短期的」「キツイ」「敷居が高い」と思われる方が多いですがLIFEMAKEではダイエット初心者の方向けに、無理をしない中長期のダイエットのサポートを行っています。