40代・50代からの体づくり。無理せず始めるパーソナルトレーニング コメントする / パーソナルトレーニング / By shizuka / 2025年12月26日 「もう若くないから今さら運動なんて…」そんなふうに思っていませんか?実は40代・50代は体づくりを始めるのに最適なタイミングです。なぜなら、加齢による体の変化が顕著に現れ始めるこの時期こそ、適切な運動を取り入れることで健康を守り、老化を遅らせることができるからです。 現代では「人生100年時代」と言われ、40代・50代はまだ折り返し地点。ここで生活習慣を見直し、筋力や柔軟性を保つ習慣を持つことは、将来の健康寿命を延ばすうえで非常に重要です。 この記事では、年齢とともに変化する身体の特徴を理解したうえで、無理なく続けられるジムトレーニングの方法を解説していきます。これから運動を始めたいと考えているミドル世代の方にとって、安心して一歩を踏み出すきっかけになるはずです。 1. 40代・50代の体に起こる変化 加齢とともに体に現れる変化は、見た目の変化だけではありません。目に見えない内側の変化こそが健康に大きく影響します。 基礎代謝の低下 40代以降は、加齢に伴い筋肉量が減少しやすくなり、それに伴って基礎代謝も低下します。これにより若い頃と同じ食生活をしていても体重が増えやすくなります。 筋肉量の減少(サルコペニアのリスク) サルコペニアとは、加齢によって筋肉量と筋力が著しく減少する状態で、放っておくと転倒や寝たきりのリスクが高まります。特に太ももやお尻などの下半身の筋力低下が顕著になります。 関節の柔軟性低下 関節周りの柔軟性が低下することで、姿勢の崩れや肩こり・腰痛を引き起こすこともあります。可動域が狭くなると日常の動作が億劫になり、活動量の低下につながります。 疲労回復の遅れ 同じ運動でも、若い頃よりも疲れが取れにくくなったと感じる方が多いのではないでしょうか。これは回復力の低下によるもので、無理なトレーニングは逆効果になることも。だからこそ、年齢に合ったトレーニングが必要なのです。 2. 40代・50代からトレーニングを始める5つのメリット 「今さら始めても…」と思っている方にこそ知ってほしい、40代・50代からの運動がもたらす大きなメリットを紹介します。 メリット1:筋力・体力の低下を予防 筋トレを習慣化することで、加齢による筋力の衰えを防ぎ、転倒リスクや疲れやすさを軽減できます。足腰の安定性が高まれば、日常生活の動作もスムーズに行えるようになります。 メリット2:生活習慣病の改善・予防 高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、運動によって予防・改善が可能です。適度な有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが、内臓脂肪の減少や血糖値の安定に効果的です。 メリット3:姿勢改善と腰痛・膝痛の軽減 体幹の筋肉を強化することで姿勢が改善され、腰や膝への負担も軽減されます。特にデスクワーク中心の方には、姿勢改善の恩恵は非常に大きいでしょう。 メリット4:若々しい見た目の維持 筋肉をつけることでボディラインが引き締まり、見た目にも若々しさが保てます。血流がよくなることで肌ツヤも改善されるなど、美容面での効果も見逃せません。 メリット5:将来の介護予防(ロコモ対策) 運動習慣を持つことは、「寝たきり」や「要介護状態」へのリスクを大幅に下げます。ロコモティブシンドローム(運動器症候群)予防としても、筋トレは非常に有効です。 3. 若い頃とは違う!ミドル世代がトレーニングで注意すべきこと 40代・50代は、若い頃と同じ感覚でトレーニングをすると、体に無理がかかることがあります。次のポイントを意識して、安全かつ効果的に運動を続けましょう。 無理は禁物、段階的に進める 最初から高強度のトレーニングを行うと、ケガや挫折の原因になります。まずは軽めの運動から始めて、徐々に強度や頻度を上げていくのが理想です。 ウォーミングアップ・クールダウンの重要性 加齢により筋肉や関節が硬くなりやすいため、準備運動と整理運動は必須です。ストレッチや軽い有酸素運動で筋肉を温めてから本格的な運動に入りましょう。 関節への負担を考慮する 膝や腰に負担の大きい種目は避け、フォームを重視したトレーニングを心がけましょう。必要に応じてトレーナーに確認し、関節を守る工夫を取り入れることが大切です。 回復時間を十分に取る 疲れが翌日に残る、筋肉痛が長引くなど、回復には時間がかかる傾向があります。無理に毎日運動するのではなく、体調を見ながら休息を取り入れることが継続のコツです。 持病や痛みがある場合の対応 高血圧、関節炎、腰痛などの持病がある場合は、必ず専門家の指導を受けながら無理のない範囲で行いましょう。パーソナルトレーナーがいるジムであれば、個別対応が可能です。 4. 40代・50代に多い体の悩みとトレーニングでの改善法 年齢を重ねるにつれて現れやすい身体の悩み。それぞれに対して、どのようなトレーニングが有効なのかを具体的に解説します。 お腹周りの脂肪が気になる → 有酸素運動+筋トレ 加齢とともに内臓脂肪がつきやすくなるため、脂肪燃焼を目的とした有酸素運動(ウォーキング、バイクなど)に加え、筋力トレーニングで代謝を上げることが重要です。 姿勢が悪くなった → 体幹トレーニング 腹筋や背筋など体幹部を鍛えることで、自然と姿勢が改善されます。プランクやピラティス系のトレーニングも効果的です。 膝や腰が痛い → 筋力強化で関節サポート 太もも(大腿四頭筋)やお尻(大臀筋)を鍛えることで、膝や腰への負担を軽減できます。スクワットやレッグプレスなどが代表的な種目です。 疲れやすくなった → 適度な運動で体力向上 運動不足が続くと、より疲れやすい体になります。適度な有酸素運動は心肺機能を高め、日常生活が楽に感じられるようになります。 体が硬くなった → ストレッチの習慣化 朝晩や運動後にストレッチを行うことで、柔軟性が改善され、ケガの予防や動きの軽快さにもつながります。 5. 【実践例】挫折しにくいトレーニング計画の立て方 習慣化を成功させるためには、「現実的で柔軟な計画」が必要です。ここでは、誰でも取り入れられる4ステップのトレーニング計画と、具体的なスケジュール例を紹介します。 STEP1:現実的な頻度を決める(週1回からでOK) 多くの人は最初から「週3回」「毎日30分」といった理想を掲げがちですが、続かなければ意味がありません。まずは「週1回」「1回15分」でもOKとし、継続のハードルを下げましょう。 STEP2:最低ラインと理想ラインを設定 「週1回行けたらOK(最低ライン)」「週2回できたら理想(理想ライン)」のように、幅を持たせることで、できなかった時の挫折感を防げます。成功体験を積むことが自信につながります。 STEP3:生活リズムに組み込む時間帯を決める 朝型、夜型、週末集中など、自分の生活に合った時間帯を選びます。毎回同じ時間帯に取り組むことで、自然と習慣化しやすくなります。 STEP4:サボった時のリカバリープランを用意 「予定が崩れた時は、代わりに5分ストレッチだけやる」「明日は早めに起きて取り戻す」など、事前に“代替案”を考えておくことで、継続へのストレスが軽減されます。 【スケジュール例】月曜:帰宅後20分ウォーキング+ストレッチ木曜:朝15分の自重トレーニング土曜:パーソナルトレーニング(30分) これだけでも1週間の運動量は十分。無理なく、長く続けられるスタイルを目指しましょう。 まとめ 運動が続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。それは、継続できる“仕組み”がまだ整っていないだけ。三日坊主の背景には科学的な理由があり、それに対する具体的な対策があります。重要なのは、「小さく始めて継続を優先すること」。そして、環境を整え、プロの力を借りながら、自分なりの習慣を築くことです。パーソナルトレーニングは、そうした“継続の仕組み”を提供してくれる最強のサポーター。LIFEMAKEでは、あなたの目標やライフスタイルに合わせたサポートを用意しています。「続けられない」を卒業し、「続けられる自分」へ。一歩踏み出したい方は、ぜひ体験トレーニングから始めてみてください。 執筆者 小林寛史 大手パーソナルトレーニングジムで勤務後に独立。岐阜市、本巣市、各務原市、羽島市でダイエット専門のパーソナルトレーニングジム「LIFEMAKE」を経営しています。パーソナルジムと聞くと「短期的」「キツイ」「敷居が高い」と思われる方が多いですがLIFEMAKEではダイエット初心者の方向けに、無理をしない中長期のダイエットのサポートを行っています。