二の腕だけ鍛えても細くならない?“背中・肩甲骨・上腕”の連動でつくる上半身デザイン

はじめに|二の腕ばかりやっても見た目が変わらないワケ

「二の腕ばかり引き締めエクササイズをしているのに、写真では腕が太く見える」


ーーそんな相談は少なくありません。結論、二の腕は腕単独では細くならないから。

鍵は、背中(肩甲骨の位置) → 肩(上腕骨の回旋) → 腕(上腕三頭筋)の連動。これが整うと、同じ回数でも効き先が腕の後ろ側に集まり、ラインが細く長く見えるようになります。

二の腕が細く見えない3つの原因

① 巻き肩で肩甲骨が上がりっぱなし(下制不足)

肩がすくんだままだと、上腕骨が内旋し、三頭筋に力が入らない。二の腕の”振袖”が強調されます。

② 前側(胸・肩前)優位の筋バランス

プッシュ系ばかりで背中が使えていないと、肘が体側より前へ。腕が太く短く見えます。

③ 仕上げの負担が軽すぎる/テンポが速すぎる

回数だけ増やしがち。下す局面(エキセントリック)をコントロールすれば少ない重量でも十分効きます。

ゴール設定|細く長く見せる3ポイント

・肩甲骨:軽い下制+内転(耳と肩の距離を作る)

・上腕骨:わずかに外旋(肘頭が真後ろを向く)

・肘:体側よりわずか後ろを通る軌道(押し出しで前に出さない)

LIFEMAKE式「上半身デザイン」3ステップ

STEP1 モビリティ&アクティビベーション(4-5分)

・スキャプラセッティング:(肩をすくめ→下げる→寄せる)各3秒×5

・Y/T/Wレイズ(自重):各12回(肩甲骨の下制・内転を学習)

・バンザイプルダウン:15回(広背筋を目覚めさせる)


STEP2 コンパウンド(土台作り)(15-18分)

・インクラインプッシュアップ:10-12回×3(胸だけでなく肩甲骨を下げたまま押す)

・ワンハンドダンベルロー:10回×3 (肘は後ろポケット方向へ)


STEP3 アーム仕上げ(フォーカス 10-12分)

・ケーブルトライセプスプレスダウン 12-15回×3(肘は体側固定・トップで1秒止め)

・オーバーヘッドトライセプスエクステンション 10-12回×2 (長頭を狙う)

・フェイスプル 12回×2 (肩後部~肩甲骨下制で巻き肩を相殺)


目安強度はRIR(残余回数)2-3.余力ゼロ手前で止めるのが細く締める最短ルート。

フォーム合図(キュー)で効き先をコントロール

・首を長く(耳と肩の距離を常に作る=肩甲骨下制)

・肘は体側でピン留め(前に出ない/広がらない)

・下ろす3秒、最下点1秒、上げる1秒(3-1-1)

・トップで完全伸ばし切らず-5°(関節ロックを避け、三頭に張りを残す)

日常の細見えハック

・スマホは目線の高さ(巻き肩を作らない)

・バッグは片側固定をやめて交互に(左右差→腕太りの原因)

・デスク1時間ごとにYレイズ10回+首長く5秒×3

・就寝前:ロングエクスハレーション5呼吸(むくみ軽減)

まとめ|腕だけを攻めない。連動が整えば、二の腕は勝手に細くなる

・巻き肩を直して下制×外旋を作る

・背中で土台→三頭で仕上げ、テンポ3-1-1で効かせ残し

・4週間の精度トレで、首長、鎖骨ワイド、腕スッキリのシルエットへ


二の腕ばかりから卒業して、連動デザインへ。LIFEMAKEがあなたの上半身を最短で細く長く見えるラインに整えます。

執筆者

大手パーソナルトレーニングジムで勤務後に独立。

岐阜市、本巣市、各務原市、羽島市でダイエット専門のパーソナルトレーニングジム「LIFEMAKE」を経営しています。パーソナルジムと聞くと「短期的」「キツイ」「敷居が高い」と思われる方が多いですがLIFEMAKEではダイエット初心者の方向けに、無理をしない中長期のダイエットのサポートを行っています。

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